私たちはマヌカの花を実際に現地へ行って見てきました。
日本で早春に真っ白の花をつける雪柳のように、実物を見ると1㎝に満たないほど小さくて可憐な花です。
蜜が採れる花の種類は、れんげ、オレンジフラワーなど沢山ありますが、それらに比べてあまりにも繊細に思えました。
また、マヌカの木によく似た、カヌカ(Kunzea ericioides)という木がニュージーランドにはあります。この木はマヌカが低木であるのに対し、はるかに大木で花も長い間咲きます。
この花からもマヌカハニーの味によく似た蜂蜜が取れますが、マヌカハニーの持つ特徴は持ち得ていません。
養蜂を行う際に大切なことは、蜂は蜜を集めるために広範囲に移動しますが、そのエリアにカヌカやクローバー等、蜜を採集できる様々な花があってはメディカルを目的とした高品質なマヌカハニーになりません。
マヌカだけが咲き乱れているような特別な場所、他の蜜源に移動しにく地形が、高品質なマヌカハニーが生まれる条件なのです。こうした場所は、ニュージーランドでもかなり限られています。
UMF15+以上の高品質のマヌカハニーは、なんと全体の1%にしかすぎず、高級たる由縁です。